テニス肘、野球肘、ゴルフ肘その根本原因は?

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 答えは『さる腕』!!これは腕を前方に伸ばした時に両肘がついてしまう状態の腕の俗称です。一度この状態になってしまうと完全に治すというのはなかなか大変ですが、少なくともそれ以上進行させないという事が大切です。この『さる腕』の状態は前肩に起因することが多いのですが、肘から上の上腕が内ねじれ、肘から下の前前腕が外ねじれをしている状態なのです。
 したがってテニスの場合、さる腕のプレイヤーがフラットな面を作るためには通常のグリップだと面が上を向いてしまいますから、わきを甘くして肘を上に逃がしてガット面をフラットにしなくてはならなくなりますから、その状態でフラットな回転の玉を打とうと思えば肘をねじるような打ち方をしてテニス肘になってしまうわけです。これはゴルフ肘、野球肘でも同様です。
 またこのさる腕は、腕の筋肉に常に緊張を作ってしまうので、指を曲げる筋肉にも緊張が生じることにより、腱鞘炎、手根管症候群、ばね指、へバーデン結節、プジャール結節が起こりやすくなります。特に授乳中のお母さんは重たい赤ちゃんを胸の前で抱っこする時に肩は前に出て、手のひらが上を向くので、ねじれがよりきつくなり腱鞘炎を起こしやすくなってしまいます。(さる腕の方は胸の前の筋肉に拘縮が有るために乳腺炎、乳がんのリスクも高まります)
 更に以前も紹介しましたが、腕の緊張から続く指の筋肉の緊張により握力が弱くなるのでビンの蓋を開けたりする生活の仕事に支障が出てしまうこともあります。これだけ色々悪影響が出る『さる腕』!解決するにはやはり全身で考えなくては治りません。脚の筋肉のバランスを回復させることにより良い姿勢を作り、肩、腕に筋肉の緊張が無い状態に戻すのです。当所ではテニスプレイヤーの方が矯正に取り組まれさる腕が改善しています。まず自分の腕を前方に出して肘と肘が離れているか確認しましょう!正しい状態なら胸と腕が二等辺三角形を作るはずです。右の写真の方は右腕に少しねじれがありますね。