椅子から立ち上がり歩き出す1歩目、階段を上る1歩目、靴を履く足、左右どちらかの足からの動作が反対の足より多くはありませんか?10回ぐらい試してみてください。どちらかの足に偏っていませんでしたか?
 たとえば左足から1歩目が出るということは、体重が右足に乗っているから体重のかかっていない左から足が出たのですが、これは重力下で起きる現象『水は低きに流れる』なのです。この真理こそが礒谷(いそがい)療法の中心となるのです。つまり、股関節がねじれる事により見かけ上の脚の長短差が生じ、その差が骨盤の高低差を作り、重心の偏在を生み、それが血管、神経、内臓の圧迫につながって痛みや疾患を発生させてしまうという理論につながるのです。
 その力学・物理学的理論をベースに呉式太極拳の力学的な運動方法などを結び合わせて、よりトータルな健康管理システムを目指しているのがMUSUBI BODY METHOD(MBM)です。MBMは肉体的な習慣を改めるための再教育システムなのです。
 私たちは幼いころから正しい立ち方や歩き方を習う機会に恵まれないまま成人している人がほとんどです。それらを習得していくなかで、痛みや病を改善することで健康を維持し、QOL(QUALITY OF LIFE)を高めましょう。

 

もう少し礒谷療法をお知りになりたい方へ

 礒谷療法はすでに70年の歴史とたくさんの臨床例を持つ根本治療です。その核心となる発見は、股関節がずれると脚に長短差が生じ、長短差が骨盤を傾かせ背骨を湾曲させるというものであり、礒谷療法はその根本原因である股関節のずれの治療法です。
 たとえば肩こりを治そうとするとき、肩そのものをもみほぐすなどの治療は原因を無視しているので対症療法といえます。せっかく行った整体や鍼灸院で治療を受け、気持ちが良くなったけど1日で元に戻ったなんて経験はありませんか?これは原因を解決していないからなのです。
 しかし、礒谷療法では股関節を調整することにより、骨盤を水平にし背骨を真っ直ぐにすることにより身体全体を整え、肩こりが起こってしまった原因、たとえば姿勢の問題から解決するのです。
 少し専門的になってしまいますが、股関節のずれを治すのにはは大腿骨(太ももの骨)をハンドルにして大腿骨と骨盤をつなぐさまざまな筋肉と靭帯を使い骨盤そのものを動かします。そして左右の股関節が整うと骨盤が水平になり、脊柱が垂直になるのです。
 そもそも股関節には生活の中でどうしても左右差が生じてしまいやすいのです。たとえば、立った時にいつも同じ脚に体重がかかっている、椅子に座った時いつも同じ脚を上に組んでいる、いつも頬杖を同じ側でつく、スポーツでいつも右投げ右打ちをしている、仕事でいつも右から左へ身体を動かす、いつも右横向きで寝ている・・・など。このような行為は、すべて股関節の左右差につながっていきます。そしてその左右差は骨盤から背骨へと連鎖し、筋肉の緊張は骨格の狂い、神経や血管の圧迫、そして内臓の問題へと広がっていくのです。
 身体の使い方の癖は、その動作を繰り返し行うことで特定の筋肉が強くなってしまうというアンバランスを生じさせ、その筋肉量の偏在が骨を引っ張り、骨格そのものが狂ってきてしまうのです。

礒谷式力学療法の祖・礒谷公良先生

 礒谷公良先生は生前、桂小金治ショーや11PMなどのテレビにも多数出演し、一世を風靡しました。およそ70年も前に、股関節と骨盤を矯正する技術を発見、確立し多くの患者さんを救いました。
 『難病克服への道』という著作は臨床例集ですが、股関節疾患から小児麻痺、糖尿病、リュウマチ、癌、ヘルニアとたくさんの方々の治癒例が紹介されています。それらの中の慢性疾患などの治癒を見ると、とても信じられないような事例も多くあり、そうした好結果は「血流改善」「体温上昇」「神経の圧迫の解除」が根底にあると思われます。
 以下はこの療法の創始者でもある礒谷公良先生の著作から引用です。

 私は、は行(びっこ)や小児麻痺患者の脚の長短の矯正治療を続け、症例を集めるうちに、健康な人でもほとんどの場合、左右の脚の長さが異なり、しかもそのために脊椎が歪み、脊髄神経が障害され、様々な疾病が起こりやすいことを発見した。そして、ここがさらに重要な点だが、脚の長さの違いは、股関節いおける大腿骨のねじれに原因があるのである。
 さらに礒谷療法は、股関節におけるねじれを矯正し、左右の脚の長さをそろえ骨格系に健康な生理的状態を取り戻させることによって、疾病を治療するのはもちろん、疾病をあらかじめ寄せつけない真の健康体を造るという、予防医学の側面でも、多大の真価を発揮するのである。
 私の療法所には、国内はもとより国外からも、持病や虚弱体質に悩む人々が続々来所し、その数は40年間でのべ90万人に達する。中には、小児麻痺や大腿四頭筋短縮症といった難病の患者もいるが、その多くを完治させ、奇跡の礒谷療法として知られるようになった。

 股関節は人体最大の関節で、その周辺にはやはり大きな筋肉が集まっています。建物でいう土台・基礎にあたるこの部分をしっかり整えないで、その上に載る家がいくら良くても、そんな家は長く持ちません。我々は重力のある地球の上に2本の脚で立って生活するのですから、前後左右のバランスがとても大切なのです。
 当所の治療は、この代替療法のパイオニアである礒谷式力学療法をベースに、股関節と肩関節を整えることにより全身調整を行うものです。