先天性股関節脱臼 臼蓋形成不全 側弯症

A様(女性/50歳代)

 私は逆子で生まれたのですが、歩きはじめてからも歩行に関してはあまり問題なく過ごせていたこともあり、また私が生まれたのはとても田舎で近所に病院もなかったので、ちゃんと病院で受診したのは11歳になってからのことでした。そこで初めて先天性股関節脱臼だと告げられました。
 その後は、びっこを引くことはあったものの普通に生活し、二人の子供にも恵まれました。しかし、38歳ごろから股関節に痛みがではじめて、歩くのが厳しくなりはじめたので整体などに通い、痛みをやわらげて過ごしておりました。
 43歳の時に久しぶりに整形外科を受診しましたが、この時に初めて臼蓋形成不全であることを知りました。
 それからもしばらくは整体に通い、なんとか過ごしてはいましたが、だんだん整体でも痛みがやわらぐことがなくなり、49歳の時にまた病院を訪れると、脚の左右差を解消するために補高靴の使用を勧められました。
 外では補高靴、室内では補高サンダルを履くという生活は、初めは歩きやすく良いような気がしたのですが、4年ぐらいたつうちに脚の長短差がだんだん大きくなり、自分で足の爪が切ることができなくなり、そしてついに左足が前に出なくなってしまいましたが、病院では痛み止めが処方されるだけでした。

 
 A様は先天性の股関節脱臼のために左右の脚にの長さの差が生じてしまい、脊柱に側弯症があります。この側彎により、歩きのアンバランスがが脚の長短差以上にでている状態でした。
 矯正はもちろん歩行の練習を毎回行い、意識的にびっこを解消するテクニックも身につけていただきました。
 不安がなくなり距離が歩けるようになったのは側弯も少し改善したからと思います。
 体温も35.6℃ぐらいだったのが36.5℃ぐらいまで上昇し、精神的にも安定しているというのが非常にいいと感じています。また、体温が上がることにより身体の代謝が全体的に向上したため、運動により脂肪がうまく燃焼して体重が減ったのだと思います。
 お忙しいようで、ご自宅で矯正の体操の時間が取れず習慣にならないのが残念ですが、それでもこれだけ改善していることに更なる伸びしろを感じています。
 

 
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