歩行困難 喘息 ストレス性不整脈

A様(女性/40歳代)

・8、9年前からだんだんと身体が疲れやすくなり、家族で過ごす休日も一人だけ外出できないような状態になってきた。
・7年前に蜂窩織炎(ほうかしきえん)にて約10日間入院し治療を受け、炎症は治ったものの、足を引きずるようになりリハビリを3~4ヶ月続けて、なんとか日常生活に戻れた。
・しばらくして、人間ドッグの検査でストレス性の不整脈を指摘され、また同じころから咳喘息でも悩まされるようになってきた。
・4年前には左足小指の靴ずれにより1ヶ月以上びっこを引きながら生活していた。
・3年前には引っ越しの際の荷物運びで右腿の裏側に神経的な痛みを感じ、脚をかばってびっこがきつくなってしまった。
・整形外科ではMRIで検査しても特定の原因はわからず坐骨神経痛と診断され、治療は特になかったので、評判のいい整体、カイロ、オステオパシー、と渡り歩いたが症状は改善しなかった。

  
 初めて来所された時は、膝が曲がらず一歩が10cmぐらいしか前に出ないというような痛々しい歩行でしたので、股関節疾患の方かと思いました。
 ご本人が「歩くとふわふわとした感じがします」と表現されているのは、両足とも体重が外側に掛かってしまっているためとわかりました。それは、体重が脚の外側つまり小指側に掛かると甲高で細く長い脚の形になるために、地面をつかむような力の入れ方ができなくなるからです。お話をお聞きするとやはり小さいころから、平均台やスキーと言ったバランス系の運動は不得手だったそうです。
 特に右脚の太ももとスネの捻じれが極端で、これは小さいころからのトンビ横座りが原因だとわかりましたが、さらに蜂窩織炎や靴擦れなどで痛みをかばうような歩行を長期間続けたことが問題を大きくしてしまったようです。
 右足の痛みをかばうために右足に体重を乗せなくなってしまった結果、右脚が長い身体の癖がますます強くなってしまい、右の骨盤が高く押し上げられ、その結果として不整脈と喘息を発症するという礒谷療法の教科書通りの症状が出ていました。
 治療は、脚の捻じれを取り除きつつ股関節・膝関節・足関節の柔軟性の回復と筋力強化、左右の脚の長さの差の解消を目標に通常の運動療法に補助運動、歩行訓練を加えて進めております。
 一回一回の矯正後、右に体重が掛けやすくなり痛みが軽減する一方で、治療の過程で生じる新しい痛み(動かなかった膝が動くようになると固まっていた筋肉が動くことによる痛み等)の変遷を経て歩行がかなりスムーズになってきました。
 ご心配されていた外出やご家族での旅行も楽しまれ、一時は諦めていた症状が大幅に改善し「完治できる気がしてきた」と喜ばれておられます。
 


自己免疫疾患 多発性硬化症

S様(女性/50歳代)

・多発性硬化症

 
 これは自己免疫疾患のひとつで、自分の細胞が自分の神経細胞を攻撃してしまう病気です。
 発症から約1年経過する間に2回入院され、足の筋肉が弱り、坐骨神経痛も発症。まずはつらいその症状を良くしたいという思いで通所していただいておりましたが、最近は神経痛や腰の痛みを訴えられることはなくなりました。この病気の方に共通だと思われる肩と首の緊張も少しづつ取れてきていると思います。また、最初は左足がぶん回し歩行でしたが、それも改善してきております。これからも二人三脚で頑張りましょう。
 

 
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